まだあどけない少女特有の甘酸っぱい香りを放ちながら、その笑みは熟成された葡萄酒を思わせる、蕩けるような甘さを醸していた。

そっと柔らかな耳たぶを噛むと、少女は小さく声を上げた。
彼女の声は、男を身体の内側から溶かす。
細い首筋に舌を這わせると、悩ましげな声を上げてよがった。
「主上。」
そっと囁くと、少女は艶やかに笑って唇を寄せた。
口付けをねだるように、そっと目を閉じる。
絡まった舌を、存分に転がした。
執拗に。
その蕩けるような甘さを、存分に味わうために。

喉越しの美味なことに酔う酒があれば、飲み干した後にじわりと身体を侵す熱さに酔う酒もある。
いずれを好むかなど、酒好きには関係ない。
ただ自明なのは。


極上は極上なのだということだけ。




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葡萄の実を食べていただこうとも思ったんですが、うちにも一応掲載基準というものがございまして。(え?あまり変わらん?)二人が地面に垂直に並んでいるか水平に並んでいるかは各自のご想像にお任せします。(逃)
シャトーで存分に寝かされて熟成した(こう書くと怪しい…)ボルドーの赤ワインあたりを想定。
ところでウィスキー党、ポン酒党、老酒党(いるのか?)の皆様も、挑戦しませんか?なんちゃって。