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「高崎には関係ないでしょ」 「そんなことは」 「僕が怪我しようが、野垂れ死のうが放っておけばいい」 突き放された言葉に高崎は次の言葉が続かず眉をしかめた。だからと言って放置するつもりもないし、そもそもこんな怪我人を放っておけるはずもない。文句を言われるのは承知で高崎はハンカチを取り出し傷口より体幹部に近い方を縛った。直接圧迫するには傷口が痛々しい。 もっと嫌がるかと思ったがそれはなく、抵抗はないが協力的でもない。 「そうか」 ただ高崎の作業を淡々と見ていた上越がポツリと呟く。 「僕が完全に死んでしまえば、君は少なからず被害を被るから困るよね」 「……っ」 確かに上官である上越が止まってしまえば、高崎に影響が出るのが目に見えている。だが大変になるとかそんなことの為に手当てをするわけじゃない。 「……違います」 「違う? 何が?」 影響は出ない、と反論してこないことに少しだけ興味を示し、上越は問いかける。 「手当てをする理由です」 |